当院では十分な検査の設備を用意しております。また臨床検査技師も在籍しておりますので、採血後すぐに検査が可能です。
血液検査の結果を院内で得られるため、当日の診察で結果をご説明し治療方針を決定できます。これにより患者様の不安を早く取り除きたいと考えています。
記載していないその他の検査については、次回の診察時に結果をお伝えします。
当日採血の場合は結果がでるまでに約1時間お待ちいただきます。待ち時間を短縮したい方や、病状が安定している方には事前採血をお勧めしています。
心臓
BNP
心臓から分泌されるホルモンで、この値が高いと心臓に負担がかかっている可能性があります。心臓病の早期診断や重症度の評価、治療効果のモニタリングに役立ちます。
トロポニンI
トロポニンIは、心筋(心臓のポンプを担う筋肉組織)にダメージがある場合に上昇します。狭心症、心筋梗塞の早期診断、重症度判定に非常に有用です。
血管の病気や血栓(けっせん)
Dダイマー
Dダイマー値が高いと、足の静脈や肺の血管に血栓という血液の固まりがつまる病気や、血管が裂ける病気の可能性があります。
これらは、下肢静脈血栓症、肺血栓塞栓症、大動脈解離という病気で、その早期診断や治療効果のモニタリングに役立ちます。
PT(プロトロンビン時間検査)
血液の固まりにくさを評価する検査です。ワーファリンなどの抗凝固薬を服用している患者さんで、薬の量の調節をするのに必要な検査です。
糖尿病
血糖
血液中のブドウ糖濃度を測定し、糖尿病の診断や管理に役立ちます。
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
HbA1c検査は、過去1~2か月の平均血糖値を反映し、長期間の血糖管理状況を評価します。糖尿病の早期診断や合併症予防のために大事な検査です。
甲状腺
甲状腺ホルモン検査(FT3、FT4、TSH)
血液中の遊離甲状腺ホルモン(FT3、FT4)と甲状腺刺激ホルモン(TSH)の濃度を測定し、甲状腺の働きを評価する検査です。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や甲状腺機能低下症(橋本病)などの診断が可能です。早期発見と治療効果のモニタリングに有用です。
脂質
トリグリセリド(中性脂肪)、コレステロール
血液中の脂質である、総コレステロール、トリグリセリド(中性脂肪)、HDL(善玉コレステロール)、LDL(悪玉コレステロール)の値を調べます。
動脈硬化や心臓病の早期発見と予防が可能です。これら脂質のバランスがくずれた状態が脂質異常症(高脂血症)です。
肝臓など
肝臓・胆管の酵素(AST、ALT、γGTP)
肝臓、胆管などの病気を調べる検査です。心臓病(心不全)や薬の副作用でも異常を示すことがあるため、肝臓の病気がなくても定期的に検査することがあります。
ビリルビン
赤血球の分解産物で黄色い色素です。肝臓、胆管の病気でビリルビンが適切に排出されないと、黄疸という皮膚や眼球が黄色い状態になります。
総蛋白、アルブミン
栄養状態の悪化や、肝臓、腎臓の病気を調べるための検査です。
貧血
赤血球、ヘモグロビン
貧血は、息切れ、だるさ、疲労感の原因となることがあります。
呼吸で肺から取り込んだ酸素を身体の隅々まで運搬するには、血液中の赤血球とヘモグロビンが必要です。
心臓や腎臓の病気は、貧血を合併しやすいことが知られています。
発熱
新型コロナウイルス抗原検査、インフルエンザ検査
鼻腔ぬぐい検査で、15分ほどで結果を判定することができます。
白血球、CRP
血液中の免疫細胞である白血球と、炎症マーカーであるCRPというたんぱく質を測定して、細菌感染やウイルス感染の重症度を判断します。
腎臓
尿素窒素(BUN)、クレアチニン、糸球体濾過量(eGFR)
腎臓は、体内の老廃物や余分な水分を取り除き、尿として排出する役割を持つ臓器です。
BUN、クレアチニンは体内の老廃物で、これを腎臓が適切に処理できているかを調べます。
尿検査
尿に含まれるたんぱく、血液、糖分、白血球などを調べることで、腎炎、糖尿病性腎症、尿路結石、尿路感染症などの診断の手がかりとします。
慢性腎臓病の病期の診断や治療の効果を確認する上でも必要な検査です。
尿酸
尿酸(UA)
体内でプリン体という物質が分解されるときに生成される老廃物で、尿酸値が高いと痛風発作、尿路結石を引き起こしたり、腎臓の機能を悪化させたりする可能性があります。