平塚の内科 循環器内科 糖尿病内科 甲状腺疾患

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動悸

動悸(どうき)は、心臓が強く、速く、または不規則に鼓動していると感じる症状です。

心臓の「ドキドキ」や「バクバク」とした感覚が特徴的で、胸の奥で心臓の鼓動がはっきりとわかることがあります。

運動や強い感情があると動悸を感じることがありますが、何もしていない時や軽い動作で頻繁に起こる場合は、何らかの病気や健康状態の問題が関与している可能性があります。

具体的な症状

鼓動が速い感覚

運動した後のように心臓の鼓動が速くなる感覚です。

血圧計やスマートウォッチで心拍数を計測すると、実際に心拍が速くなっているかどうかわかります。

心臓の不整脈の場合は、急に鼓動が速くなり、急に元に戻るという特徴があります。

鼓動を強く感じる

安静時、夜間に感じることが多いようです。

鼓動が速いわけではないけど、強く打つという感覚です。

運動後にいつもより強く鼓動を感じる、また胸が締め付けられるような感じがするときは狭心症という病気の可能性があります。

瞬間的にドクっとする

瞬間的あるいは数秒くらいの短い症状です。

胸がドクっとする、ドンと跳ねるよう感じ、胸が揺れるような感じなど、感じ方は様々です。

心臓の不整脈による症状の可能性が疑われます。

鼓動が乱れている

鼓動が規則的ではなく不規則になって乱れる状態で、心臓の不整脈によって起こります。

脈をとると、脈が抜けることや不規則になっていることがわかります。

血圧計で「不整脈を知らせるマーク」が点いたり、スマートウォッチでアラートが出たりして気づくこともあります。

こんな場合は注意

こんな場合は注意、動悸を感じるだけでなく、以下のような症状も同時にある場合は重篤な病気の可能性があるため、早めに受診してください。
  • 締め付けられるような胸の痛み
  • 冷や汗
  • 顔色が真っ青になる
  • 息切れ、息苦しさ
  • 気が遠のく、気を失いそうになる。
  • 動悸の原因

    動悸の原因はさまざまです。

    軽いものから深刻な病気まで、多岐にわたります。

    以下が主な原因です

    1.ストレス、疲労、不安

    精神的な緊張、肉体的な疲労、睡眠不足などが自律神経を刺激し、心拍数を増加させます。

    2.カフェインやアルコールの摂取

    コーヒーやエナジードリンクなどのカフェイン、またはアルコールの摂取で動悸が引き起こされることがあります。

    3.発熱、かぜ

    発熱やかぜのときは心拍数が上がりやすく、動悸を感じることがあります。

    4.不整脈

    心臓の不整脈は動悸の原因となります。

    その中でも心房細動は頻度が多く、脳梗塞や心不全の原因にもなるので放置してはいけない病気です。

    5.心不全

    少し動くだけで鼓動が速くなる、疲れる、息切れするという場合は、心不全が疑われます。

    6.甲状腺の異常

    甲状腺が分泌するホルモンには心拍数を上げる働きがあります。

    甲状腺の病気で、心臓が異常に速く鼓動することがあります(甲状腺機能亢進症)。

    7.貧血

    血液が薄くなると、体に取り込んだ血液中の酸素を運ぶために心臓はたくさんの血液を送ろうとして、鼓動が速くなり、動悸が発生します。

    8.薬の副作用

    一部の薬剤(気管支拡張薬、降圧薬、甲状腺薬など)やサプリメントが動悸を引き起こすことがあります。

    9.心臓の病気

    心臓の異常が原因で、心拍数が上昇して動悸を引き起こすことがあります。

検査と診断

動悸の原因を調べるためには、以下の検査を行うことが一般的です

1. 問診

症状の詳細や発生時期、生活習慣などについて医師が質問します。

2. 心電図(ECG)

心臓の電気的活動を記録し、不整脈や異常な心拍の有無を調べます。

3. ホルター心電図

4時間にわたって心電図を記録し、動悸が発生するタイミングでの心電図を確認します。

1日のうちの心拍数の変化や不整脈の性質を確認することもできます。

4. 血液検査

貧血や甲状腺の異常など、動悸の原因となる問題がないかを確認します。

5. 心エコー検査

超音波を使って心臓の構造や動きを観察し、心臓に問題がないかを確認します。

まとめ

動悸はさまざまな原因で起こります。

生活習慣やストレスが関与していることも多いですが、頻繁に動悸を感じる場合や、めまいや息切れなどの他の症状を伴う場合は、早めに医師に相談し、適切な検査を受けることが重要です。

適切な診断と治療により、多くの動悸は改善することができます。

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